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[2G15] 福島原子力発電所事故由来の難固定核種の新規ハイブリッド固化への挑戦と合理的な処分概念の構築・安全評価
(8) 放電プラズマ焼結(SPS)法を用いたシンロック固化体の迅速固化技術の開発
キーワード:福島第一原子力発電所事故、放射性廃棄物処分、ハイブリッド固化体、シンロック、放電プラズマ焼結
安定固化が難しい核種や潜在的有害度が高いα核種のマイナーアクチノイド等、揮発性のため高温固化処理が難しい核種は保管および最終処分のための適切な固定化手法が要求されている。本研究では、チタン酸塩鉱物のシンロックに着目し、放電プラズマ焼結(SPS)法を用いた迅速・低温固化技術の適用について検討を行なった。SPS法は通電加圧焼結の一種であり、試料を充填した導電性金型に対して加圧と通電を同時に実施し、通電時に発生するジュール熱で加熱する材料合成法の一種である。従来の電気炉による焼成とは反応挙動が異なり、固化および緻密化する温度が大きく低下することから、高温・高圧が求められるチタン酸塩鉱物の合成条件を、低温化かつ簡便化することが可能である。本研究ではSPS法を駆使し、チタン酸塩鉱物系のシンロックの迅速・低温固化技術を確立し、模擬元素を用いた核種固定化の可能性について検討した。