2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[2G13-17] 安定化・固定化2

2023年3月14日(火) 16:05 〜 17:25 G会場 (13号館1F 1311)

座長:有阪 真(JAEA)

17:05 〜 17:20

[2G17] 福島原子力発電所事故由来の難固定核種の新規ハイブリッド固化への挑戦と合理的な処分概念の構築・安全評価

(10) ヨウ素を閉じ込めたハイブリッド固化体の安全評価

*針貝 美樹1、浜田 涼1、桜木 智史1、朝野 英一1、渡邊 真太2、中瀬 正彦2、牧 涼介3、菊永 英寿4、小林 徹5 (1. 原環セ、2. 東工大、3. 岡山理科大、4. 東北大、5. JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所事故、放射性廃棄物、ヨウ素129、ハイブリッド固化体、安全評価、処分概念

福島第一原子力発電所の事故によって発生した放射性廃棄物にはI-129が含まれている。I-129は可溶性の長半減期核種であり、収着性が低く固化が難しいため、処分後の安全評価に大きな影響を与える可能性がある。他方、ヨウ素を内包した1次固化体を金属マトリクス材料(ジルコニウム合金やSUS)でさらに固化したハイブリッド固化体については、十分な固化体寿命を有することが示唆されていることを著者らのグループが報告している(日本原子力学会秋の大会、2022)。本発表では、そのハイブリッド固化体を廃棄体として、TRU廃棄物を対象とした地層処分のリファレンスケースの評価モデルを用いて核種移行解析を行った。緩衝材や岩盤における設定条件が被ばく線量に与える影響を評価し、ハイブリッド固化体の処分概念構築に向けた検討を行った。