2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 504-3 燃料再処理

[2H01-05] 水素発生・蒸発乾固事故

2023年3月14日(火) 10:00 〜 11:25 H会場 (13号館1F 1312)

座長:西原 健司(JAEA)

10:30 〜 10:45

[2H03] 再処理施設における蒸発乾固事故の影響評価のためのPIRTの整備

(1)蒸発乾固PIRT整備の位置付け

*天野 祐希1、山根 祐一1、村松 健、藤原 大資2、京 久幸2 (1. JAEA、2. テプシス)

キーワード:蒸発乾固、PIRT、技術継承、知識レベル、リスク評価

近年、米国等では、安全解析の品質向上や解析結果のレビューにPIRT(Phenomena Identification and Ranking Table)が活用されつつある。PIRTは重要度ランクテーブルともいわれ、着目する事象の中で生じる現象を抽出し、安全性評価
指標への影響度の大きさを尺度として分類し整理した表のことをいう。原子力学会再処理・リサイクル部会核燃料施設シビアアクシデント研究ワーキンググループ(SAWG)では、再処理施設のリスク評価等に資する目的で、本年から再処理施設の蒸発乾固事故を対象とするPIRTの整備を開始した。この活動の計画とこれまでの成果を3件のシリーズとして発表する。そのうち、本発表では、PIRTの整備目的と整備状況等、全体概要を報告する。再処理施設の蒸発
乾固事故に対するPIRT整備は世界初の取り組みであり、今後の再処理施設のリスク評価における技術開発、技術継承及びリスク評価技術の活用促進に大きく資するものと考えられる。