2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 304-1 伝熱・流動(エネルギー変換・輸送・貯蔵を含む)

[2J01-05] 気液二相流1

2023年3月14日(火) 09:30 〜 10:50 J会場 (13号館2F 1321)

座長:大川 理一郎(電中研)

09:45 〜 10:00

[2J02] プールスクラビング時における単一気泡内のエアロゾル除染挙動

*河野 紀一1、門間 彩介1、金子 暁子1 (1. 筑波大学)

キーワード:プールスクラビング、アスペクト比、エアロゾル、可視化計測

原子力発電所の過酷事故において,圧力容器内で生じた核分裂生成物質が水中を通り大気中に移行する際,プールスクラビング効果による除染が想定されている.また除染効果に影響するエアロゾル粒子の気相から液相への移行には,気泡の変形が影響する可能性が示唆されている.しかしエアロゾル粒子を含む気泡について,粒子を含まない気泡と同様の変形が生じるかについては十分に明らかにされていない.そこで本研究ではエアロゾルを含む気泡と含まないものが,気泡の変形におよぼす影響を明らかにすることを目的とする.本報では時系列ごとの単一気泡可視化計測を行い,画像処理にて気泡を3次元の回転楕円体として再構成し,形状に関するパラメータを得た.またエアロゾル粒子の有無と粒子の可溶性をパラメータとし,単一気泡のアスペクト比や上昇速度への影響を明らかにすることで物質輸送係数への寄与を考察する.