2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[2K10-13] 溶融塩炉

2023年3月14日(火) 14:45 〜 15:50 K会場 (13号館2F 1322)

座長:松村 哲夫(東海大)

14:45 〜 15:00

[2K10] Na冷却ピン型溶融塩高速増殖炉の成立可能性検討

*松前 信伍1、高木 直行1 (1. 東京都市大)

キーワード:溶融塩高速増殖炉、Na冷却、ピン型燃料、塩化物塩

従来の溶融塩炉では、燃料塩が冷却材の役割も持ち、FPを含む燃料塩が除熱のために炉心領域外の熱交換器、ポンプ等を循環する。対して、英Moltex社が提案するSSR(Stable Salt Reactor)は燃料塩が被覆管内に納められフッ化物冷却塩と分離されているため、一次冷却材の含有放射能が低く、機器保守管理の考え方が従来の固体燃料炉に近い。
本研究では、塩化物燃料塩とNa冷却材が被覆管によって分離されているNa冷却ピン型塩化物塩高速増殖炉の成立可能性評価を行った。増殖炉としての設計要件を満たすため、燃料塩の低温度化による燃料塩密度の上昇、fissileインベントリの増加や、炉心の大型化による中性子漏洩の抑制等の方策を行った。