2023年春の年会

講演情報

一般セッション

III. 核分裂工学 » 301-2 炉設計と炉型戦略,核変換技術

[2K14-17] 核変換システム

2023年3月14日(火) 15:50 〜 16:55 K会場 (13号館2F 1322)

座長:西山 潤(東工大)

16:05 〜 16:20

[2K15] 低ボイド反応度及び再臨界回避特性を有するMA含有金属燃料高速増殖炉に関する研究

*木村 優斗1、高木 直行1 (1. 東京都市大)

キーワード:Naボイド反応度、再臨界回避、金属燃料、高速増殖炉

高速炉は、核分裂性物質の増殖やTRU及びMAの燃焼などの様々な目的を達成することのできる炉心である。TRUやMAを炉心に装荷して燃焼させることは、核燃料サイクルにおける放射性廃棄物の減容化・有害度低減の効果を高めることが可能である。一方で、MA核種による炉心の安全特性悪化が懸念されており、特にナトリウムボイド反応度を大きく増加することが分かっている。また、高速炉特有の安全特性課題として炉心崩壊事故(CDA)時に燃料が溶融し、重金属密度の増加によって正の反応度が加わって起こる再臨界の危険が懸念せれている。本研究では、高速炉にMAを含有させた金属燃料を装荷することで燃料増殖とMA燃焼を両立し、ナトリウムボイド反応度を低く抑えた炉心の設計を行う。また、CDA時の燃料溶融による再臨界を回避するための方策として、燃料溶融後の炉心体系が大きく変化するようなオプションを検討する。