2023年春の年会

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一般セッション

IV. 原子力プラント技術 » 401-2 原子炉の運転管理と点検保守

[3C06-10] 原子炉の運転管理と点検保守

2023年3月15日(水) 14:45 〜 16:10 C会場 (11号館2F 1106)

座長:藤原 斉二(東芝ESS)

15:15 〜 15:30

[3C08] もんじゅ燃料体取出し作業の総括

(3)燃料体取出し作業の実績

*津野 大海1、浜野 知治1、塩田 祐揮1、工藤 淳貴1 (1. 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構)

キーワード:高速炉、燃料取扱い、ナトリウム

もんじゅの廃止措置開始段階で炉心にあった370体、炉外燃料貯蔵槽にあった160体の合計530体の燃料体を4つのキャンペーンに分け燃料体取出し作業を実施し、計画の2022年12月より前の同年10月に全て燃料池への貯蔵を完了した。第1キャンペーンの燃料体の処理作業では、100体の処理を計画していたが、多くの警報・不具合等が発生し、最終的に86体の処理で作業を終えた。その後の点検期間中に警報・不具合等の発生原因を除去し、振り返りによる改善もあわせ、第2キャンペーン以降に備えた。その結果、第2キャンペーンでは計画通り燃料体の取出しを完了し、燃料体の処理では当初計画を達成し更に追加の処理を完遂した。最終的に、原子炉容器と炉外燃料貯蔵槽内のナトリウムの大規模火災と重畳し燃料体が破損するリスクを完全に排除し、廃止措置第1段階の目標を達成した。