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[3E06] 5次元Cassiniパラメータを用いたアクチノイド領域における核分裂動力学の研究II
キーワード:核分裂動力学、Langevin方程式、核データ、Cassiniパラメータ
多次元Langevin方程式を用いた核分裂の動力学計算は、核分裂研究において広く用いられている。我々は、変形核形状をフレキシブルに再現できるCassiniパラメータをLangevin方程式に適用している。これまでの研究から、基本の変形度である全体の伸び、質量非対称性、分裂片の四重極変形の3つに、形状非対称性、分裂片の八重極変形を加えた5つのCassiniパラメータが、分裂片形状の描写に重要であることが示唆されている。本研究では、これらのCassiniパラメータを用いた5次元Langevin方程式をアクチノイド領域に適用する。
2022年春の年会では、5次元Langevin計算の初期的な結果として、ウランやフェルミウム核分裂の質量分布を報告した。本発表では、さらに様々なアクチノイド核に対し、質量分布や運動エネルギー分布の計算結果を報告する。特に中性子数に応じて分裂様相が大きく変化するThに着目する。計算結果と実験データの比較から、Cassiniパラメータを用いた5次元Langevin計算の有効性について議論する。
2022年春の年会では、5次元Langevin計算の初期的な結果として、ウランやフェルミウム核分裂の質量分布を報告した。本発表では、さらに様々なアクチノイド核に対し、質量分布や運動エネルギー分布の計算結果を報告する。特に中性子数に応じて分裂様相が大きく変化するThに着目する。計算結果と実験データの比較から、Cassiniパラメータを用いた5次元Langevin計算の有効性について議論する。