2023年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[3I08-11] 吸着・分離3

2023年3月15日(水) 14:45 〜 15:50 I会場 (13号館1F 1313)

座長:尾上 順(名大)

15:30 〜 15:45

[3I11] 放射性物質で汚染されたオフサイト焼却残渣の熱的溶融処理で発生した 飛灰の減量化プロセスの経済性の試算

*有馬 謙一1、遠藤 和人1、大迫 政浩1 (1. 国立環境研究所)

キーワード:オフサイト、飛灰、減容化、吸着材、マスバランス、経済性

放射性物質で汚染されたオフサイト焼却残渣を熱的溶融処理することにより発生する飛灰に対する処理方法の一つとして、洗浄で放射性Csを溶出させ、吸着材で吸着して、安定化材で安定化する減量化プロセスがある。想定される4ケースを設定してマスバランスを計算し、その結果をもとに処理と処分の単価を与えて経済性を試算し、比較・検討した。その結果、減容化処理を行うと、全体費用は260億円から350億円程度で、処理費用が大部分を占め、なかでも吸着処理費の割合が大きかった。また、安定材比の影響は小さいが、吸着処理比の影響は大きかった。飛灰をそのまま固型化すると、全体費用は280億円で、処理費用が小さくなった一方、処分の対象となる固型化体の体積が大きいため処分費用は大きくなった。