[3K10-13] 臨界実験装置

[3K11] 燃料デブリの臨界特性を明らかにする定常臨界実験装置STACY更新炉の整備

(9) 初臨界及び燃料デブリの静的挙動を模擬する実験炉心の検討

*郡司 智¹、荒木 祥平¹、吉川 智輝¹、井澤 一彦¹、須山 賢也¹ (1. JAEA)

キーワード：STACY更新炉、臨界実験、臨界集合体、燃料デブリ

定常臨界実験装置STACYは燃料デブリの臨界特性を明らかにすることを目的として早期の初臨界を目指して更新工事を行っており、登録時点において令和6年5月からの運転開始を予定している。運転開始後の臨界実験計画の詳細化を目的として、中性子減速条件の異なる格子板ごとに現有するUO2燃料棒400本を用いた初臨界炉心の炉心配置を検討している。STACY更新炉で検討されている実験のうち、燃料デブリの落下・合体を静的に模擬する2分割炉心実験と、燃料棒、構造材模擬体及び水穴を不均一に配置による実験について、不均一な配置による中性子増倍率への影響評価と、実験の成立性をMCNP及びJENDL-4/5により詳細に解析して確認した。本発表ではこれらの検討状況に加えて、STACY更新炉の整備状況についても報告する。