2024年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-1 放射性廃棄物処理

[1B07-11] 滞留水分析

2024年3月26日(火) 14:45 〜 16:05 B会場 (21号館2F 21-204)

座長:遠藤 洋一(NFD)

15:00 〜 15:15

[1B08] 福島第一原子力発電所で採取された固形分を含む滞留水のα核種分析

(8) Pu,Amのスラッジへの移行挙動

*二田 郁子1、比内 浩1、北脇 慎一1、駒 義和1 (1. JAEA)

キーワード:福島第一原子力発電所、滞留水、α核種、放射能分析

福島第一原子力発電所では,原子炉建屋等の地下に汚染した水が滞留しており,α核種が検出されている。α核種の存在状態を把握することを目的に,1~3号機原子炉建屋,及び,それらの滞留水が集約されるプロセス主建屋,高温焼却炉建屋にて採取された,固形分(スラッジ)を含む滞留水の分析を行った。滞留水を孔径10,1,0.1,0.02µmのフィルタで順にろ過し,各分画についてPu,Amの分析を実施した。いずれの滞留水においても,スラッジのほとんどが10µmフィルタで回収された。放射能分析から,Pu,Amについても99%以上が同フィルタ回収物から検出された。また,元素分析から,スラッジの主成分はFeであり,滞留水中のPuやAmは,建屋によらず,大部分がFeの粒子と存在することがわかった。PuやAmは,共沈や吸着により鉄化合物に収着し,スラッジへ移行していると考えられる。

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