[1D01-07] PRA手法1

[1D06] 動的PRAを活用した原子力プラント運転支援

（1）簡易プラントモデルを用いた試評価

*山本 南美¹、鍵本 麻美¹、吉永 光伸¹、上野 洋平¹、成川 隆文²、高田 孝² (1. 三菱電機、2. 東大)

キーワード：動的PRA、運転支援、リスク情報活用

東日本大震災以降、リスク評価およびその情報の活用の重要性が増している。特に動特性解析と統合した動的PRAは、従来の安全性評価だけでなく、アクシデントマネジメント (AM) 対策や運転支援への適用可能性が高まっている。AM対策の整備やマルチユニット運転では、事故シナリオの多様性や複雑さから、事象発生時に優先して実施すべき対応（ユニット、事象、操作）の判断にかかる負荷が高く、課題となっている。本研究では、原子力プラントの運転支援として、動的PRA手法である連続マルコフ過程モンテカルロ (CMMC) 法を活用した対応優先度判定機能を提案する。具体的には1) 事象対応操作を含むシナリオを網羅的に生成し、2) 対応操作毎にパターン化し、3) パターン毎に算出したリスク値に基づき対応優先度を判定する。試評価として、簡易プラントモデルを用いてシングルユニットで事象が発生した際の複数の事象対応パターンの評価を行った結果、CMMC法が適用できる見込みを得た。