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[1D10] 経年劣化を考慮した機器・構築物の地震フラジリティ評価における不確実さの定量化(その1)
キーワード:地震PRA、地震フラジリティ、経年劣化、偶発的不確実さ、認識論的不確実さ、ロジックツリー、機器、土木構造物
地震フラジリティ評価においては、評価結果の不確実さを定量的に把握することが重要である。従来のフラジリティ評価では建設時の情報に基づき、耐力、応答並びにそれらの不確実さがモデリングされている。しかし、経年劣化を考慮したフラジリティを評価するためには、劣化現象の進展予測や耐力及び応答への影響及びそれらの不確実さを新たに評価する必要がある。本稿では供用期間が長く、リプレースの困難な土木構造物(鉄筋コンクリート構造物)の中性化に着目し、構造物の耐力低下及び応答の変化につながる鉄筋腐食量の評価とその不確実さの定量化を試みた。具体的には、中性化の過程を「潜伏期」、「進展期」、「加速期」の3期に分類し、それぞれの期間について期間の境界値及び利用可能な鉄筋腐食速度式をロジックツリーとして整理することで、パス内の鉄筋腐食量のばらつきを偶発的不確実さ、パス間のばらつきを認識論的な不確実さとして定量化を行った。
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