2024年春の年会

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VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)

[1G15-17] タングステン/水素同位体滞留挙動

2024年3月26日(火) 16:40 〜 17:30 G会場 (21号館3F 21-317)

座長:増崎 貴(核融合研)

16:40 〜 16:55

[1G15] Kの添加がWの重水素滞留挙動と照射欠陥に与える影響

*三浦 剣士郎1、星野 柚香1、三福寺 旭1、芦川 直子2、周 啓来3、大矢 恭久1 (1. 静岡大、2. 京都フュージョニアリング、3. 武漢理工大)

キーワード:タングステン、カリウム、照射欠陥、重水素滞留挙動

タングステン(W)は高融点、低水素溶解度、低損耗率という観点から核融合炉におけるプラズマ対向材候補として考えられている。しかし、中性子やイオン等の高エネルギー粒子照射による欠陥が生成すると、安定な水素捕捉サイトが形成され、トリチウムインベントリの増加が懸念されている。近年、Wにカリウム(K)を添加したW-Kは、炉運転下での高熱負荷や照射欠陥によるWの脆化を抑制する効果が報告されている。しかし、水素溶解度が低減できるかは十分に理解されていない。本研究では、鉄イオン照射により照射欠陥を導入したW、W-Kに対し重水素イオン照射、昇温脱離法による重水素滞留挙動、及び陽電子消滅法により生成される欠陥のサイズを評価した。WとW-Kで全体の重水素滞留量に大きな変化は見られなかったが、W-Kにおいて原子空孔領域で幅広い重水素脱離のピークが観測された。Kの添加で微細化された粒界に沿って、小さな空孔を多数形成したことが示唆される。

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