[1G15-17] タングステン／水素同位体滞留挙動

[1G16] タングステン-タンタル合金における水素同位体滞留挙動に及ぼす損傷効果

*奥村 真郷¹、山村 海爾²、余 浩²、長谷川 晃²、笠田 竜太²、大矢 恭久¹ (1. 静岡大、2. 東北大)

キーワード：タングステンータンタル、水素同位体挙動

核融合炉の運転中において、プラズマ対向材候補であるWにおける重水素（Ｄ）や三重水素（T）などの高エネルギーの荷電粒子や中性子による照射効果の解明と高熱負荷への耐性が課題である。また燃料リサイクリングや安全性の観点からプラズマ対向材の水素同位体滞留挙動を明らかにする必要がある。本実験では、優れた再結晶挙動や強度をもつ先進プラズマ対向材として粉末冶金・熱間圧延によって作成したタングステン-タンタル(Ｗ-Ta)合金試料を使用した。高崎量子応用研究所にて６ MeV鉄イオン照射により照射欠陥を導入した後に、静岡大学で３ keV重水素イオン照射を行い、昇温脱離法によって重水素滞留挙動を評価した。非照射W-Ta試料では、Wの重水素滞留量と比較してTa濃度が増加するにつれて重水素滞留量が増加した。これはTaの水素親和性によるものと考えられる。