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[1M02] Ni基合金溶接部の応力腐食割れの超音波探傷法による可視化の検討
キーワード:超音波探傷試験、高調波法、フェーズドアレイ、Ni基合金、応力腐食割れ
原子力発電設備の供用期間中検査において欠陥が検出された際には,その構造物の健全性を評価するために,割れの寸法を精度良く測定することが求められる.そのうち原子炉容器等の低合金鋼製容器の管台にステンレス鋼製の配管が接続される異材接手部は,Ni基合金による溶接がなされている.Ni基合金溶接部では,超音波の散乱減衰が大きく,割れの深さ測定に不可欠の端部エコーの測定に影響する.さらには,割れ面が接触していたと推定される応力腐食割れ(SCC)の寸法測定に誤差が生じた事例もあった.このことから,これまでに著者らは,面が接触するような割れに対して有効とされる高調波法による割れ面の可視化の検討を進めてきた.本報では,高調波法の測定条件の最適化検討のために,従来法である超音波パルス法のうち最も高度な手法とされるフェーズドアレイ法により,Ni基合金溶接部に人工的に付与加工したSCCの割れ面を可視化検討した結果を報告する.
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