2024年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2A13-16] 核種移行1

2024年3月27日(水) 15:35 〜 16:40 A会場 (21号館2F 21-203)

座長:田中 真悟(原環セ)

15:50 〜 16:05

[2A14] ケイ砂充填カラムを用いた高アルカリ地下水流動場におけるCa-Si系水和物の見かけの成長速度の評価

*永井 翔1、関 亜美1、千田 太詩1、新堀 雄一1 (1. 東北大)

キーワード:高アルカリ地下水、Ca-Si系水和物、圧力勾配一定、透水性、評価モデル

地層処分システムの構築に使用されるセメント系材料からのアルカリ成分溶出による地下水の高アルカリ化に伴い、処分場周辺ではセメント由来のCaと岩盤から溶出するケイ酸が反応してCa-Si系水和物が二次的に析出する。このようなCa-Si系水和物の析出は、地下水流路の狭隘化により岩盤の透水性を低下させ、核種移行を抑制する可能性がある。既往研究による流量一定条件におけるCaを含む高アルカリ溶液の通液試験に続き、本研究ではケイ砂充填カラムを用いた圧力勾配一定条件における通液試験により浸透率変化を調べた。その結果、本研究においてもCaを含む高アルカリ溶液の通液により顕著な浸透率低下が見られ、これはCa-Si系水和物の析出に起因すると考えられる。また、本研究で提案する数学モデルを用いてCa-Si系水和物の見かけの成長速度定数を評価したところ、既往研究と同程度の値が得られ、モデルの妥当性が確認された。

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