2024年春の年会

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一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 505-2 放射性廃棄物処分と環境

[2A13-16] 核種移行1

2024年3月27日(水) 15:35 〜 16:40 A会場 (21号館2F 21-203)

座長:田中 真悟(原環セ)

16:20 〜 16:35

[2A16] 放射性コンクリート廃棄物の合理的処分に向けた核種イオンの移行挙動の評価

*山岸 遥1、彌永 貫至1、橋本 勝文1、杉山 隆文1 (1. 北大)

キーワード:放射性廃棄物、コンクリート、再生骨材、核種イオン、移行挙動、X線CT、元素分析

福島第一原子力発電所の廃炉に伴い、相当量の放射性コンクリート廃棄物が発生する。放射性廃棄物の合理的な処分が強く求められる中、コンクリートの再利用は、廃棄物を大幅に減容できる有効な手段の一つである。特に、極低レベルの放射性コンクリート廃棄物を粉砕してコンクリート用の骨材とする場合には、再生コンクリート中における核種イオンの移行挙動を評価することが重要となる。本研究では、放射性コンクリート廃棄物を模擬した再生骨材をセメントペーストに埋設し、再生コンクリート供試体を作製して核種の移行挙動を定量的に評価した。その結果、再生コンクリート内部での核種イオンの移行挙動を明らかとし、特に、再生骨材の吸水率の差異が核種イオンの移行挙動の影響を及ぼすことを確認した。さらに、核種イオンのコンクリート材料中における移行性の評価に関して、X線CT画像やLIBSによる元素分析による評価の妥当性を検証した。