[2B_PL05] 近大炉を用いた生物学・医学分野の研究
中性子影響の分子・細胞生物学的解析
本研究発表会の会場である近畿大学東大阪キャンパスに、定格熱出力1Wの原子炉UTR-KINIKIがある。1961年11月11日に臨界となり、人で言う「還暦」は過ぎたものの、現役である。熱出力1Wなので、照射強度の強さが求められる研究には不向きであるが、室温・大気圧でドライ環境のもとで照射が可能である。また、炉心へのアクセスも容易なのでお試し感覚で実験できる。1980年から全国の研究者に開かれた利用共同研究として利用されている。利用共同研究の発足・経緯や、近大炉の構造などを紹介する。また、研究成果として物理系、化学系、生物系でそれぞれ紹介していただく。講演聴講の諸氏が近大炉の利用について着想を得るきっかけになることを期待する。
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