2024年春の年会

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[2F01-03] 小型モジュール炉・ALPS処理水

2024年3月27日(水) 09:30 〜 10:20 F会場 (21号館3F 21-314)

座長:澤田 哲生(元東工大)

09:30 〜 09:45

[2F01] 小型モジュラー炉テック企業のビジネスモデルについての一考察

筒井 潔1,3,4、*渡邉 崇2,3、佐々木 一彰3 (1. 慶應大共生知能創発社会研究センター、2. 同志社大、3. クリーンエネルギーイニシアティブ、4. アジアパシフィックコーポレーション)

キーワード:小型モジュール炉、次世代原子力産業、ビジネスモデル、経済性、ベンチャー企業

これまで国家が原子力産業を支え、その市場も税や補助金を通じて統制してきた。それゆえ自生的秩序形成による市場の成長・発展が促されない。今後原子力産業が市場機能を獲得すれば、原子力技術もコモディディ化するだろう。ROA(リアル・オプション・アプローチ)は原子力発電所の建設投資タイミングの決定問題に応用されてきた。ROAは正味現在価値の推定に前提となるビジネスモデルが必要である。これまでは、資源エネルギーがマネーになる産業革命以来の工業社会的ビジネスモデルが適用されてきた。しかし現代社会はクリーンエネルギー100%社会に向かう。従来のビジネスモデルから原子力発電のコスト優位性は得られない。工業社会の後に情報社会が来ると考えられ、そのときSMRを含めて原子力発電は情報流通を支えるインフラストラクチャとしての役割を担うだろう。今後SMRの開発を担う原子力ベンチャー企業を日本で組成する際に考えるべきことを提案する。

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