2024年春の年会

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一般セッション

VI. 核融合工学 » 601-2 核融合炉材料工学(炉材料,ブランケット,照射挙動)/601-3 トリチウム工学(燃料回収・精製,計測,同位体効果,安全取扱い)

[2G17-22] タングステン

2024年3月27日(水) 16:20 〜 17:55 G会場 (21号館3F 21-317)

座長:近田 拓未(静岡大)

17:05 〜 17:20

[2G20] タングステンからのHeの放出速度に及ぼすモリブデンの影響

*福田 耕太郎1、波多野 雄治1 (1. 富山大学)

キーワード:タングステン、モリブデン、ヘリウム、拡散

DT核融合反応で生じるHeがプラズマ対向材料であるWに入射すると、Heバブルが形成され、材料表面に変形や剥離が生じることで材料寿命が短くなる。一方で、A. J. Saminらは計算機シミュレーションにより、Moを添加するとW中のHeの拡散係数が桁違いに小さくなると報告している。これは合金化によりHeの挙動を制御できる可能性を示す結果であるが、実験的検証は得られていない。そこで本研究では、Heプラズマに曝露したWおよびW-Mo合金からの室温でのHe放出速度を調べた。純WおよびMo濃度1、3.5、10 at.%のW-Mo合金板材を室温でDCグロー放電Heプラズマに曝露したのち、試料を昇温脱離実験装置に移送し室温でHeの脱離速度を測定した。W-1Mo、W-3.5Mo試料からの脱離速度は純Wと同程度であった。W-10Mo試料は純Wと比べ大きなHe脱離速度を示した。これは上記計算機シミュレーションの結果とは異なる傾向であった。

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