2024年春の年会

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II. 放射線工学と加速器・ビーム科学および医学利用 » 202-2 放射線物理,放射線計測

[2H16-20] 計測回路・解析技術

2024年3月27日(水) 16:05 〜 17:25 H会場 (21号館3F 21-318)

座長:森下 祐樹(JAEA)

17:05 〜 17:20

[2H20] アンフォールディング法を用いた高線量率場γ線スペクトロメータの可能性

*西沢 博志1、居田 秀俊1、林 真照2、笹野 理2 (1. 福井工大、2. 三菱電機)

キーワード:γ線スペクトロメトリー、アンフォールディング、CdTe半導体検出器、高線量率、電荷キャリア捕獲現象

福島第一発電所等の事故施設の除染や廃炉作業計画の策定には、汚染分布とその核種構成の把握が必要である。しかし、炉心近傍の数百mSv/h~数Sv/hの高線量率領域では、高計数率によるパルスパイルアップが起こるため、核種同定のためのγ線スペクトル測定が困難となる。遮蔽体とピンホールコリメータを用いて計数率を下げる方法があるが、大幅な重量増加となってしまう。そこで、本研究では遮蔽体の無い小型軽量スペクトロメータの実現に向け、パルスパイルアップの無い超小型検出器の出力をアンフォールディングしてスペクトルを復元する手法を試みる。数mm角のCdTe検出器の応答関数をモンテカルロコードEGS5により計算した。CdTe特有の電荷キャリア捕獲現象を考慮することで、各線源による実験値を精度良く再現できた。Cs-137等の実験結果をアンフォールディングした結果、エネルギーピークを明瞭に復元できる見込みが得られた。

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