[2K01-04] 限界熱流束2

[2K01] 金属マイクロハニカム多孔質体の内部構造と吸水能力がプール沸騰限界熱流束に与える影響

*林田 侑也¹、梅原 裕太郎¹、江藤 淳朗¹、森 昌司¹ (1. 九大)

キーワード：プール沸騰、限界熱流束向上、IVR、ハニカム多孔質体、電解析出法

近年，原子炉事故時の緊急冷却手法としてIVR（In Vessel Retention）が注目されている．このIVRでは約2 MW/m²以上の高熱流束を除熱することが要求されているが，水の飽和プール沸騰限界熱流束はそれより小さく，ブラックアウト時においても機能する冷却手法の構築が切望されている．そこで我々は大幅な限界熱流束向上を目指し，電解析出法によりマイクロハニカム多孔質体を製作し，上向き伝熱面において約3.7 MW/m²もの高熱流束を除熱できることを示した．本発表では，マイクロハニカム多孔質体の構造や吸水能力が限界熱流束に与える影響について，実験的に検討した結果について報告する．