[3C10-13] 腐食

[3C10] 900˚Cの液体鉛ビスマス攪拌流動場における316Lオーステナイト鋼の腐食挙動に関する研究

*鄭 珍景¹、萩原 想大¹、 近藤 正聡¹ (1. 東工大)

キーワード：鉛ビスマス共晶合金、腐食、316Lオーステナイト鋼、900℃、高速炉、ADS

液体鉛ビスマス共晶合金（LBE）は，高速炉の冷却材や加速器駆動システム（ADS）の核破砕ターゲット, 集光型太陽光システムの冷却材としての利用が検討されている．こうしたエネルギープラントの運転温度を1173 K まで上げることができれば水素製造システムとの組み合わせが可能になる．しかし，1173 Kという高温のLBE流動場における構造材料の腐食挙動は調べられていない．本研究の目的は，液体金属LBEシステムの候補構造材料である316Lオーステナイト系ステンレス鋼を対象に, 1173 KのLBE攪拌流動場における腐食挙動を明らかにすることである．攪拌流動場腐食試験装置を改造して, 1173 Kの温度条件で腐食試験を250時間実施した．Corrosion-Erosionの発生は目視では確認できなかった. 試験片は5.28 g/m²の質量損失を示した.