2024年春の年会

講演情報

一般セッション

V. 核燃料サイクルと材料 » 503-1 原子炉化学,放射線化学,腐食化学,水質管理

[3E04-07] Cs挙動、除染、ラジオリシス、腐食

2024年3月28日(木) 10:55 〜 12:00 E会場 (21号館3F 21-313)

座長:和田 陽一(日立)

11:25 〜 11:40

[3E06] 炭素鋼向け化学除染方法の開発

実機廃材による除染効果確認

*細川 秀幸1、石田 一成1、大平 高史2、柳澤 慎太郎2、風間 正彦3 (1. 日立、2. 日立GE、3. 栗田工業)

キーワード:化学除染、炭素鋼、ギ酸、アスコルビン酸、シュウ酸

炭素鋼に対して除染効率の高い除染方法の開発を目的として、マロン酸とシュウ酸を含む除染剤とギ酸とアスコルビン酸を含む除染剤について、実験室で作製したCo-60を含む試験片で除染効率を調べた。合わせて浄化で使用するイオン交換樹脂量低減のため、除染剤の分解特性についても調べた。その結果、除染効率と母材の腐食に与える影響について差は見られなかったが、分解特性では前者の除染剤分解に使用した過酸化水素の量は後者の約10倍となった。このことから分解しやすいギ酸とアスコルビン酸を含む除染剤を選定した。続いて、ギ酸とアスコルビン酸を含む除染剤を用いて実機炭素鋼廃材を用いた除染試験を実施し、クリアランスレベルの除染効率が得られること、及び供用中除染を想定して腐食を抑制した条件でも従来のシュウ酸をベースとした除染よりも3倍程度高い除染効率が得られることを確認した。

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