[3K01-09] 福島第一原子力発電所事故2

[3K06] 福島第一原子力発電所RPV損傷状況及び燃料デブリのPCV内移行挙動等の推定

(6)炉心物質移行挙動評価

*山路 哲史¹、佐藤 一憲¹、Li Xin²、山田 剛司¹、山下 拓哉² (1. 早稲田大、2. JAEA)

キーワード：福島第一原子力発電所（1F）、過酷事故進展解析、コリウムコンクリート相互作用（MCCI）、MPS法、debrisEye

シリーズ発表「福島第一原子力発電所RPV損傷状況及び燃料デブリのPCV内移行挙動等の推定」の一環として、早稲田大がJAEAと共に取り組むRPV底部破損後の炉心物質移行挙動評価について報告する。本研究は炉心物質移行挙動評価のための境界条件の導出、MPS法による炉心物質移行挙動評価解析、MPS法のクラストモデルの改良とMCCI実験の解析から構成される。詳細はそれぞれ本シリーズ発表の(7), (8), (9)で報告する。２号機のRPV下部ヘッドの制御棒駆動機構ハウジング接合部近傍から炉心物質がペデスタル領域に移行した可能性や、１号機ペデスタル深部等でコリウム表面にクラスト層が形成された状態でコンクリート浸食が継続した可能性を検討するための解析手法の開発に取り組んでいる。