日本赤ちゃん学会第21回学術集会

講演情報

シンポジウム

[SY2] コミュニケーションにおける表出と応答:随伴性から考える比較発達音声研究の可能性

2021年6月12日(土) 15:30 〜 17:30 Room1

企画:菅野 康太(鹿児島大学)、橘 亮輔(東京大学)

話題提供:菅野 康太、皆川 泰代、橘 亮輔

指定討論:寺島 裕貴、飯島 和樹

15:30 〜 17:30

[SY2-01] コミュニケーションにおける表出と応答:随伴性から考える比較発達音声研究の可能性

*菅野 康太1、*橘 亮輔2、皆川 泰代3、寺島 裕貴4、飯島 和樹5 (1. 鹿児島大学 法文学部人文学科 心理学コース神経科学研究室、2. 東京大学 進化認知科学研究センター、3. 慶應義塾大学 文学部 心理学専攻、4. NTTコミュニケーション科学基礎研究所、5. 玉川大学脳科学研究所)

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企画者:菅野 康太(鹿児島大学)、橘 亮輔(東京大学)
指定討論者:寺島 裕貴(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)、飯島 和樹(玉川大学脳科学研究所)

【企画趣旨】
 我々は声に敏感である。声は強く我々を引き付け、異種の発声であっても、それが声だと分かる。誕生してすぐ声をあげ、声から他者の存在を知り、その感情を読み解くようになる。すなわち、声には社会性が埋め込まれているのである。我々はこの声の社会性をどうやって感じとり、どのように発達させているのだろうか。声によるやりとりは乳幼児と大人、動物と人間というある程度非対称な関係性であっても、互いの注意を喚起することが可能な顕著性を有し、社会的な関係を構築することができる。本シンポジウムでは、声の顕著性をうみだす要因として情動表出に着目する。また、社会関係構築の要因として、声のやりとりがコミュニケーションとして成立し、乳幼児の発達や他者との関係性構築を可能にするダイナミクスとしての随伴性に着目する。これらの論点について話題提供者による議論を展開する。その後の指定討論では、どのような音響特徴量に着目し、どのように解析することが比較発達音声研究に重要であるか、情報科学や認知神経言語学的な観点から議論する。

【話題】
マウス音声コニュニケーションの生物学的機能と比較発達音声研究からみた実験モデルとしての意義
話題提供者:菅野 康太(鹿児島大学)

乳児と養育者の音声・社会行動の相互作用と言語発達:発達障害リスク児と定型発達児
話題提供者:皆川 泰代(慶應義塾大学)

小鳥の歌発声制御と音声コミュニケーションの発達
話題提供者:橘 亮輔(東京大学)

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