2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[13]-[20]

2020年11月7日(土) 09:00 〜 12:00 第II会場

司会:後藤 智香子(東京大学先端科学技術研究センター)、坂村 圭(東京工業大学)

09:20 〜 09:40

[14] 空き家にさせないための態度・行動変容に関する研究

○中島 恵太1、氏原 岳人1、織田 恭平2 (1. 岡山大学大学院環境生命科学研究科、2. 中電技術コンサルタント株式会社)

キーワード:空き家、空き家予防、態度・行動変容

本研究では,態度・行動変容研究分野の知見を応用し,戸建住宅を所有する世帯を対象とした空き家にさせないための手法を開発し,岡山市の住宅地を対象にその検証を行った.具体的には,戸建住宅の所有者に対して,空き家にさせないことのメリットを知らせるチラシを配布するとともに,住宅の将来について考えるきっかけを作るためのアンケート調査等を実施した.その結果,1)本研究のアプローチにより,10%の行動変容,及び44%の態度変容を促すことができた.2)行動変容の内容としては,エンディングノートや遺言書の作成,登記の確認,相続などの引き継ぎに関する情報収集等であった.3)態度・行動変容ともに高齢である方が変容しやすい。また,住宅の将来について身内の相続等の引継ぎに言及している方は行動変容につながりやすく,一人で考えた方は態度変容しても行動変容にはつながりにくい傾向にあった.