2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[40]-[48]

2020年11月7日(土) 09:00 〜 12:20 第IV会場

司会:古山 周太郎(早稲田大学)、大門 創(福山市立大学)、柏﨑 梢(東洋大学)

10:40 〜 11:00

[44] 小規模自治体における生活サービスの存続可能性に関する実証分析

○谷本 圭志1、土屋 哲1、長曽我部 まどか1 (1. 鳥取大学)

キーワード:生活サービス、存続可能性、一般化線形モデル

日常生活を支えるための生活サービスには様々な種類があり,公共交通,買い物など多岐に及ぶ.今後は人口減少や高齢化の進行に伴い,小規模な自治体では生活サービスの消費者のみならず供給する人材の減少に直面することが予想される.そのためこれらの自治体では,サービス施設の集約や複合化など,生活サービスを維持するための政策立案が必要となる.その際,どれだけの人口規模ならびに地域特性のもとで存続可能性が危うくなるかを事前に把握できれば,生活サービスを維持するために,政策立案の適切な時期を検討する上で有用である.そこで本研究では,地方の小規模自治体における生活サービスの存続可能性をいくつかの観点から評価する.具体的には,サービスを供給する事業所数を一般化線形モデルにより推計するとともに,その推計結果に基づいて,存続可能性に影響を及ぼす要因,業種ごとの特性,消滅と存続の境界にある人口規模を実証的に検討する.