2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[82]-[89]

2020年11月8日(日) 09:20 〜 12:20 第I会場

司会:山村 崇(早稲田大学)、及川 康(東洋大学)

11:00 〜 11:20

[86] 津波災害リスクに対する意識と居住選択・交通手段の関係の実証分析

○坂本 淳1 (1. 高知大学)

キーワード:津波浸水想定区域、津波防災意識、居住選択、利便性、交通手段

本研究は,中心市街地の広範囲が津波浸水想定区域となる都市においては,津波災害リスクに対する意識が高い者ほど,そのリスクおよび公共交通の利便性が低い郊外に居住し,自動車に依存した生活になる傾向にあるという仮説を立て,それを検証することを目的とするものである.高知市における住民の居住実態,津波災害リスクに対する意識,家族の日常の交通行動,および転居前後の交通利便性を把握する調査を実施し,得られたデータを分析したところ,本研究の仮説を支持する結果が得られた.定量的な分析の結果,防災面を重視して,以前の居住地よりも郊外の居住地に転居した者の割合は,それを重視していない者と比較して28%高いことが示された.