2020年度全国大会(第55回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[157]-[165]

2020年11月8日(日) 09:00 〜 12:00 第VI会場

司会:星野 裕司(熊本大学大学院)、白柳 洋俊(愛媛大学)、松井 大輔(新潟大学)

09:00 〜 09:20

[157] 子どもの自己効力感を醸成する「遊び」と「遊び場」に関する研究

―千葉県柏市立小学校に通う高学年児童の遊びの分析を通して

○吉村 佳津司1、後藤 春彦2、山村 崇3 (1. 早稲田大学大学院創造理工学研究科、2. 早稲田大学理工学術院、3. 早稲田大学高等研究所)

キーワード:子ども、非認知能力、自己効力感、遊び、遊び場、地域

近年、子ども達の遊びの貧困化や受動化が進み、子ども達の心身の成長に悪影響を及ぼす事が危惧されている。本研究では子どもの成長の観点から、非認知能力の一つである自己効力感に着目し、自己効力感と遊びの関係性を検討した。その結果、地域で活発に展開されている外遊びが自己効力感と強い正の相関関係を持つことが明らかになった。また、該当する外遊びと遊び場の関係性を検討した結果以下の2点が明らかとなった。
1)遊び場に対して単に物理的要素だけではなく、「遊び場に行けば友達がいる」や、「友人と集合しやすい」等社会的要素が重視されている。
2)子どもが遊び場に対して多様な解釈を行い、自分なりの遊び方や遊び場を創造している。