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[159] ドイツにおける住民投票とプラーヌンクスツェレの現在
―ボン市のスイミング施設の全体計画をめぐる議論を事例として
キーワード:住民投票、プラーヌンクスツェレ、市民参加、無作為抽出、ドイツ
本研究はドイツ・ボン市におけるスイミング施設の全体計画をめぐる住民投票とプラーヌンクスツェレの新鮮な事例研究である。研究方法は現地での参与観察の手法を用いた。プラーヌンクスツェレは日本でも試されてはいるが、まだ現実的課題についての実践事例は少なく、実験段階であり、ドイツでの本事例を紹介することには意義があると考える。また本事例に着目したのは、ボン市初の住民投票であり、二度の住民投票を繰り返したのちにプラーヌンクスツェレが実施されるという経緯の特異性にある。政治的に複雑な地域課題への解決策として住民投票とプラーヌンクスツェレの現代的意義を考察し、将来の日本の自治体における課題解決の方法として示唆を与えたいと考える。