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[210] ボルティモア市の住宅再生
―パターソン公園地区の場合
キーワード:住宅地、空き家、再生、コミュニティ開発会社、アメリカ
ボルティモア市パターソン公園地区は、アメリカ東海岸の他の古い工業都市と同様に、市街地の郊外化、経済の衰退、人種間の居住地の分離などにより、住民の人種構成や所得階層の変化とともに、人口減少に見舞われた。賃貸住宅や無責任な賃借人が増加し、犯罪も増え、危険な地区となった。しかし、コミュニティ開発会社(CDC)が、1990年代から空き家の再生を行い、地区を復活させた。その成功要因としては、1)中心部への近接性と隣接地区の活発な不動産市場、2)強力なリーダーとCDC、3)街角の飲食店など住民の交流場所と良好な人間関係、 4) 多様な住宅の供給、5) 高い評価を得ている公立学校、6) 財政的支援者の存在が挙げられる。