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[42] 線引き都市における居住誘導区域の設定方針に関する研究
キーワード:居住誘導区域、人口密度、公共交通利便性、災害危険性
本研究は,居住誘導区域の設定方針を定量的に明らかにすることを目的とし,人口密度,公共交通利便性および災害危険性の指標に着目して,各指標が居住誘導区域の設定に与える影響を,構造方程式モデリング(Structural Equation Modeling:SEM)を用いて,将来人口の増減別および都市圏別に分析した.その結果,人口増加都市では,居住誘導区域の設定の際に,2040年の人口が特に重視されていること,人口減少都市では,災害のリスクが高い区域は除外される傾向にあることを明らかにした.また,人口減少都市においては,三大都市圏では人口の集積が見込まれる区域,政令指定都市圏および地方都市圏では鉄軌道駅へのアクセス性が高い区域が重視される傾向にあることを明らかにした.