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[93] 樹林地俯瞰シークエンス景観の解析
-「見える緑の量」と「見られる緑の量」に着目して
キーワード:緑視率、被緑視率、俯瞰景観、ドローン、シークエンス景観
本研究のモティベーションは,空間軸と時間軸の観点を取り入れた樹林地景観の理論化である.方法として,直線都市空間を想定し断面図にてモデル化を行う.緑視角,被緑視角,被緑視区間の3指標を求め,樹林地の景観を汎用的に評価する式を構築した.結果として,第一に,緑視率と被緑視率とは,多くの状況で二律背反になることを示した.第二に,鉛直方向のシークエンス景観は変化していく動的となるが,水平方向では安定した静的になることを,緑視率及び被緑視率両面で明らかにした.第三に,樹木の生長により,緑視率と被緑視率の二つの指標がともにバランスが崩れることを示した.