2021年度全国大会(第56回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[92]-[98]

2021年11月7日(日) 09:20 〜 12:00 第II会場 (共通講義棟C EL16)

司会:佐藤 栄治(宇都宮大学)、山田 育穂(東京大学)

10:20 〜 10:40

[95] 都市部の駅前商業集積の買回り行動における回遊性評価に関する研究

-店舗配置に着目して

○塩崎 洸1、浅見 泰司1、貞広 幸雄2、薄井 宏行1 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 東京大学大学院情報学環・学際情報学府)

キーワード:駅前商業集積、回遊性、買回り行動、店舗配置、シミュレーション

近年駅前商業集積の売上高は減少傾向にあり, その原因の一つとして回遊性の低さが挙げられる. そこで本稿では複数の東京駅前商業集積を取り上げ, 買回り行動のシミュレーションを行い, 供給者サイドと消費者サイドのそれぞれの観点で回遊性の評価を行った. さらに, ショッピングモールの設計で用いられている導線の考え方を応用して, 店舗配置を変更する施策を検討した. シミュレーションの結果, 店舗密度や人気店の配置が回遊性に大きな影響を与えていることがわかった. また, 供給者サイドと消費者サイドの回遊性をバランスよく向上させるには特定の業種を集積させることが有効で, さらに街路形態などの地域特性に応じて特に有効な施策が存在することがわかった.