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[2] 洪水抑制効果に着目した市街地内のグリーンインフラ導入計画シナリオ評価
-広島県呉市中央地区を対象とした配置と量の検討
キーワード:グリーンインフラ、平成30年7月豪雨、シナリオ評価、水理解析、浸透能
近年、新たな洪水対策としてグリーンインフラ(GI)技術が研究されている。これは、自然環境の持つ雨水浸透機能を利用して、洪水による被害を防止する技術のことである。しかし、GIをどこにどの程度導入すれば効果的なのかについては、未だに不明な点が多くある。そのため、GIの機能を有効的に活用するためには、定量的な根拠に基づいてその効果的なGI導入方法を検討する必要がある。そこで本研究では、広島県呉市の中心市街地における効果的なGIの配置とその量を明らかにした。その結果、平成30年7月の豪雨災害で特に被害が大きかった呉市役所とレンガ通りの周辺において、30%のGIを導入することで浸水被害を軽減できることが判明した。