2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[13]-[18]

2022年12月3日(土) 09:40 〜 11:50 第II会場 (8号館 822教室)

司会:吉田 長裕(大阪公立大学)、西堀 泰英(大阪工業大学)

09:40 〜 10:00

[13] 東京都市圏における15-minute cityの実現実態

-生活サービス拠点としての都市機能誘導区域の可能性

○清水 宏樹1、室岡 太一2、谷口 守3 (1. 株式会社竹中工務店、2. 筑波大学大学院、3. 筑波大学)

キーワード:15-minute city、都市機能誘導区域、東京都市圏パーソントリップ調査、生活圏

近年,コロナ禍を契機とし,仏・パリの15分都市を中心に,「自宅周辺で生活を完結することができる」生活圏概念に関心が高まっている.本研究では東京都市圏における15分都市の実現実態を初めて詳細に検証した.この結果,都心側では徒歩によって15分以内で生活をしている者の割合が相対的に高い反面,郊外になるほど自動車に依存しなければ15分生活圏を実現できない傾向が明らかとなった.また,すべての都市機能誘導区域が15分以内の徒歩圏での生活サービス拠点として機能しているわけではなく、特に鉄道駅を伴わない都市機能誘導区域ではその傾向が顕著であることが示された.