2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[31]-[38]

2022年12月3日(土) 13:30 〜 16:20 第III会場 (8号館 823教室)

司会:李 鎔根(東京大学)、髙野 裕作((公財)日本都市センター)

14:10 〜 14:30

[33] 計画的戸建住宅地におけるスペースシェアリングの展開可能性と受け入れ条件の検討

-駐車場のシェアに着目して

稲見 一貴1、○江本 珠理2、藤井 さやか3 (1. 三井住友信託銀行、2. 筑波大学システム情報工学研究群、3. 筑波大学システム情報系)

キーワード:戸建住宅地、シェアリング、駐車場

1970年代に開発が進められた計画的戸建住宅地では、近年の高齢化やライフスタイルの変化によって、空きスペースの増加やそれに伴う住環境の悪化が見られる。本研究では、計画的戸建住宅地において、住宅地内の空きスペース活用の手段としてのスペースシェアリングの活用可能性を検討することを目的としている。利用者・提供者・周辺住民の立場からみた戸建住宅地のスペースシェアリング導入意向について、インターネットモニターを対象としたウェブアンケート調査を行った。また利用意向の高い駐車場サービスの導入について、事業者へのヒアリング調査を行った。その結果、戸建住宅地のシェアリングサービスでは、提供意向・許容意向ともに、駐車場の利用意向が高かった。全国で駐車場のシェアリングを行っている事業者によると、住民の不安の多くは既存のサービスの中で対応可能なことが分かった。以上から、戸建住宅地では、駐車場を活用したスペースシェアの展開可能性があることが分かった。