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[47] 城下町都市の近代化過程における「外堀空間」の変容と市街地の形成に関する研究
-水戸城下町を事例として
キーワード:堀、城下町、水戸市、市区改正、近代化
本研究は、日本の城下町における「外堀空間」(外堀とその周囲の空間)の変容と市街地形成の関係を明らかにするものである。城下町に築かれた外堀は、多くの都市で、明治期以降不要のものとして埋立てられ、市街地化してきたが、今でも市街地の中にその名残を残す場所もある。研究対象都市の水戸市においては、外堀空間は、明治20(1887)年の市区改正事業において重要な役割を果たしたが、今も残存している場所もある。本研究では、明治期の水戸における堀の埋立と市区改正における外堀空間の関係を明らかにする。また、外堀空間が現在に至るまでどのように変化してきたのか、都市の近代化において外堀空間がどのような役割を果たしてきたのかを明らかにする。