2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[54]-[62]

2022年12月3日(土) 13:30 〜 16:40 第V会場 (8号館 825教室)

司会:吉江 俊(早稲田大学)、客野 尚志(関西学院大学)、岩見 達也(国土技術政策総合研究所)

13:50 〜 14:10

[55] 新型コロナによるパンデミックがジェントリフィケーションに与えた影響

-米国・シアトル市の2地区を事例として

○内田 奈芳美1 (1. 埼玉大学)

キーワード:ジェントリフィケーション、パンデミック、投資の流入

本研究は「ジェントリフィケーションはパンデミックによって加速したのではないか」との仮説をアメリカ合衆国シアトル市を事例として検証するものである。シアトル市の中で新築型ジェントリフィケーションとして1.サウス・レイク・ユニオン、商業型ジェントリフィケーションとして2.キャピトルヒルを研究対象地域として選んだ。地元紙における報道を時系列で整理し、開発状況とその担い手、パンデミック期間中の商業の変化、かつ不動産評価の変動を分析することで「投資の流入」としてのジェントリフィケーションへのパンデミックの影響を明らかにし、仮説を検証した。 パンデミック中、不動産評価は低下したが、商業型では店舗閉鎖と新規の流入が促進され、新築型の地域では投資の流入が継続していたことが分かった。