2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[54]-[62]

2022年12月3日(土) 13:30 〜 16:40 第V会場 (8号館 825教室)

司会:吉江 俊(早稲田大学)、客野 尚志(関西学院大学)、岩見 達也(国土技術政策総合研究所)

15:40 〜 16:00

[60] 密集市街地整備を契機とした脱炭素化のあり方に関する研究

○新井 拓朗1、村木 美貴1 (1. 千葉大学)

キーワード:密集市街地、脱炭素、市街地整備

日本政府は、2050年までに脱炭素社会を実現することを宣言した。これに向けては、外壁断熱化や太陽光発電などの環境施策を、建替えの機会にあわせて導入する必要があることから、既成市街地における脱炭素化は困難と言える。そこで、本研究の目的は、防災性向上に向けた取組が必要な東京の木造密集市街地における脱炭素化のあり方を明らかにすることとする。本稿では、まず、対象地における密集市街地整備の現況を整理し、次に、将来の市街地更新を考慮したエネルギー需要の削減効果を評価する。その結果、こうした密集市街地の脱炭素化に向けては、老朽化した木造住宅の建替え促進と、高層の集合住宅の開発規制の検討が重要であることを明らかにした。