2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[79]-[85]

2022年12月3日(土) 09:40 〜 12:10 第VII会場 (11号館 AL3)

司会:沼田 麻美子(東京工業大学)、林 和眞(東京都市大学)

10:00 〜 10:20

[80] 河川と都市の治水対策の連携に着目した流域治水の実現に関する都市計画分野の課題整理

-大阪府安威川流域を対象としたケーススタディ

○山田 拓実1、大津山 堅介2、廣井 悠1、加藤 孝明3 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 東京大学先端科学技術研究センター、3. 東京大学生産技術研究所)

キーワード:治水対策、流域治水、河川整備計画、居住動向

都市計画と河川整備が連携した流域治水の観点より、本稿では河川整備の効果と将来の世帯増減の変化を踏まえ、即地的かつ流域全体を見据えた都市側の治水対策を検討することを通じて都市計画分野において生じる課題を抽出することを目的とする。河川整備前後の浸水リスクの比較から流域自治体により河川整備の効果が異なることが明らかになった。将来の世帯増減と合わせて検討したところ、長期的な都市の状況を考慮する必要性や周辺区域の治水対策・自治体が主導する都市計画制度との整合性が求められることが明らかとなった。