2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[79]-[85]

2022年12月3日(土) 09:40 〜 12:10 第VII会場 (11号館 AL3)

司会:沼田 麻美子(東京工業大学)、林 和眞(東京都市大学)

10:50 〜 11:10

[82] 携帯電話基地局データを用いた鉄道駅周辺における賑わいの評価に関する研究

-福井市をケーススタディとして

○稲本 隆治1、横式 玲央1、浅野 周平2、渋川 剛史3、松本 隼宜3 (1. 福井大学 大学院 工学研究科、2. 福井大学 学術研究院工学系部門、3. 株式会社 福山コンサルタント)

キーワード:携帯電話基地局データ、鉄道駅、滞留人口、交流人口、モラン散布図

現在,多くの自治体が都市の評価を行う上で用いる指標は居住人口をベースにしたものであるため,昼間の賑わいを評価するには不十分であると考える. そこで本研究は携帯電話基地局データを用いて昼間における賑わいを時間帯別に把握し,鉄道駅の評価を行った.得られた知見は以下の3点である。第一に、モラン散布図を用いて,時間帯別の交流人口の特徴を明らかにした。第二に,モラン散布図によって算出された4つの象限(集積タイプ)は時間帯による変化は少ないことを明らかにした.最後に,集積タイプ別の累積回数による継続的な賑わいに着目することで,鉄道駅の評価を行い,今後の鉄道駅周辺の整備方針について提案した.