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[82] 携帯電話基地局データを用いた鉄道駅周辺における賑わいの評価に関する研究
-福井市をケーススタディとして
キーワード:携帯電話基地局データ、鉄道駅、滞留人口、交流人口、モラン散布図
現在,多くの自治体が都市の評価を行う上で用いる指標は居住人口をベースにしたものであるため,昼間の賑わいを評価するには不十分であると考える. そこで本研究は携帯電話基地局データを用いて昼間における賑わいを時間帯別に把握し,鉄道駅の評価を行った.得られた知見は以下の3点である。第一に、モラン散布図を用いて,時間帯別の交流人口の特徴を明らかにした。第二に,モラン散布図によって算出された4つの象限(集積タイプ)は時間帯による変化は少ないことを明らかにした.最後に,集積タイプ別の累積回数による継続的な賑わいに着目することで,鉄道駅の評価を行い,今後の鉄道駅周辺の整備方針について提案した.