2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[86]-[94]

2022年12月3日(土) 13:30 〜 16:40 第VII会場 (11号館 AL3)

司会:高澤 由美(山形大学)、藤原 ひとみ(有明工業高等専門学校)、大門 創(國學院大學)、瀬田 史彦(東京大学)

16:20 〜 16:40

[94] 人の動きに見る都市機能誘導区域の設定課題

-広域的な視点から

○室岡 太一1、小林 泰輝2、谷口 守3 (1. 筑波大学大学院システム情報工学研究群、2. 筑波大学理工学群、3. 筑波大学システム情報系)

キーワード:都市機能誘導区域、交通手段、広域計画、階層

立地適正化計画を通じ,多くの自治体が都市機能誘導区域(拠点)を階層的に設定している.拠点へどのような施設を誘導するかという検討は数多いが,拠点への実際の”人の動き”は体系的に把握されていない.そこで本研究では人の動きに基づく拠点の類型化を通じ,現在の都市機能誘導区域の設定に関する妥当性について言及を行った.東京パーソントリップ調査を用いた分析の結果,1)自治体が中心拠点として設定していながら,それにふさわしいトリップ集中が見られないケースがあること,2)その逆に地域拠点であっても集中トリップの観点からは階層性が高いと判断されるケースがあることも示され,都市圏全体を面的にカバーした広域的調整に基づく拠点設定の重要性が示唆された.