2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[101]-[105]

2022年12月4日(日) 09:20 〜 11:50 第II会場 (8号館 822教室)

司会:氏原 岳人(岡山大学)、須永 大介(中央大学)

09:40 〜 10:00

[102] コロナ禍における商業集積地の公共交通のアクセシビリティの変化との滞在人口との関係

○長谷川 大輔1、嚴 先鏞2、西堀 泰英3 (1. 東京大学不動産イノベーション研究センター、2. 筑波大学システム情報系、3. 大阪工業大学工学部都市デザイン工学科)

キーワード:都市内公共交通、アクセシビリティ、人流、時空間ネットワーク

CCOVID-19の世界的流行による移動需要の減少は,公共交通機関の財政悪化をもたらした.それによって,運行頻度や路線の縮小などのサービスレベルの低下が生じている.本研究では,住民の生活サービスを支える商業地区における,コロナ禍前後における公共交通のアクセシビリティの変化を明らかにし,流動人口の変化との関係を分析した.その結果,1.アクセシビリティの変化を到達圏面積と移動時間の変化によって定量的に把握し,大都市よりも地方都市の低下が顕著であること.2.時刻表の編成によって,運行頻度が減少してもアクセス性が低下しない地域があること.3.アクセシビリティの低下が顕著なのは,大都市では近隣商業集積地のみであるのに対し,地方都市では中心市街地と近隣商業地域の両方であることを示した.