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[105] 選択型実験を用いた知床におけるエコツーリズムの需要評価
-潜在クラスモデルによる選好の多様性の把握
キーワード:エコツーリズム、潜在クラスモデル、選択型実験、知床
エコツーリズムは、北海道知床地域において持続可能性を高める手段の1つになり得る。そのためには、観光客数を維持し、彼らの満足する体験を提供することが必要である。本論文の目的は、潜在クラスモデルを用いて知床のエコツーリズムに対する潜在需要を明らかにし、セグメント間の差異が生じる要因を考察することである。Webアンケートの結果、回答者を選好の異なる2つのセグメントに分けることができた。この違いを生じた主な要因は、訪問経験、年齢、性別だと考えられる。さらに、知床への旅行に興味を示した回答者の約6割が40代以上の男性であり、女性や若年層の観光客誘致が、今後の持続可能なエコツーリズムのための重要な課題であることが分かった。