2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[101]-[105]

2022年12月4日(日) 09:20 〜 11:50 第II会場 (8号館 822教室)

司会:氏原 岳人(岡山大学)、須永 大介(中央大学)

11:30 〜 11:50

[105] 選択型実験を用いた知床におけるエコツーリズムの需要評価

-潜在クラスモデルによる選好の多様性の把握

○礎 有希1、河口 洋一1、渡辺 公次郎1、庄子 康2、佐藤 雄大1、寺山 元3 (1. 徳島大学、2. 北海道大学、3. 一般社団法人知床しゃり)

キーワード:エコツーリズム、潜在クラスモデル、選択型実験、知床

エコツーリズムは、北海道知床地域において持続可能性を高める手段の1つになり得る。そのためには、観光客数を維持し、彼らの満足する体験を提供することが必要である。本論文の目的は、潜在クラスモデルを用いて知床のエコツーリズムに対する潜在需要を明らかにし、セグメント間の差異が生じる要因を考察することである。Webアンケートの結果、回答者を選好の異なる2つのセグメントに分けることができた。この違いを生じた主な要因は、訪問経験、年齢、性別だと考えられる。さらに、知床への旅行に興味を示した回答者の約6割が40代以上の男性であり、女性や若年層の観光客誘致が、今後の持続可能なエコツーリズムのための重要な課題であることが分かった。