2022年度全国大会(第57回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[106]-[112]

2022年12月4日(日) 09:40 〜 12:10 第III会場 (8号館 823教室)

司会:近藤 早映(三重大学)、杉田 早苗(東京工業大学)

11:50 〜 12:10

[112] 日本における住民参加型まちづくり手法としてのオンラインプラットフォーム「Decidim」の活用実態

-萌芽期における導入事例の比較から

○輿石 彩花1、後藤 智香子2、新 雄太1、矢吹 剣一2、吉村 有司2、小泉 秀樹1 (1. 東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻、2. 東京大学先端科学技術センター)

キーワード:住民参加のまちづくり、オンラインプラットフォーム、 デシディム

コミュニケイティブプランニングの普及に従い、都市計画やまちづくりにおいて住民参加の重要性が高まっている。本研究では、2020年にバルセロナから日本に導入された住民参加のためのオンラインプラットフォーム「Decidim」に着目し、3つの先進的な事例からDecidimの日本での活用実態を明らかにする。導入者へのインタビューやDecidim上のコメントの分析から、Decidimの利用における効果や課題を明らかにした。日本では、様々な目的や方法でDecidmが導入され、参加の間口を広げることに寄与していた。一方で、行政や住民による受け入れ体制やDecidimの「使い方」、カスタマイズ方法に課題があることが明らかになった。日本におけるDecidimは、熟議のためのツールではなく、共感のためのツールであると言える。