2023年度全国大会(第58回論文発表会)

講演情報

都市計画論文

講演番号[20]-[23]

2023年11月11日(土) 13:30 〜 14:50 第II会場 (A棟 G29教室)

司会:小山 雄資(鹿児島大学)、髙野 裕作(日本都市センター)

13:30 〜 13:50

[20] マンション終焉としての解消制度の課題と土地資産価値から見た実現可能性の検討

○齊藤 広子1 (1. 横浜市立大学)

キーワード:マンション、解消、資産価値、市場性

本研究では、マンションをした事例から、解消を円滑に進めるための課題を明らかにした。具体的にはつなぎ融資の問題、専門家の支援体制、居住支援の問題、経済的な課題等がある。それを踏まえて経済的な側面に注目し、マンションの解消の実現の可能性を検討した。結果、横浜市の旧耐震マンションを例に試算すると、敷地を売却しても解体費すら捻出できないマンションが0.6%存在する。また、94.3%のマンションでは土地の売却費で近隣マンションを購入できない。よって、円滑にマンション解消を進めるには、マンション解消後の居住者の転居先を含めた幅広い居住政策や金融政策との連携、専門家の育成等が必要となる。