[S-2] 事実の調査ならびに判断や意思決定を支援する面接
ー 刑事事件・家事事件・事故調査においてー
近年の面接法研究は,記憶を汚染し,誘導・暗示となるような質問を避けるというだけでなく,被面接者に対し,面接の枠組みや約束事を伝え,ときには報告の仕方をトレーニングし,積極的な記憶検索や,正確にたくさん話そうとする態度を強化することの重要性を示唆している。「いつでしたか?」—「○月○日」,「どこでしたか?」—「○○」,「誰でしたか?」—「○○」と,聞きたいことだけを一問一答で聴取するのではなく,まずは,被面接者に自発的に,できるだけ多くを自由報告で話してもらう。そうすることで,面接者の仮説になかった情報も得られ,的確な判断や意思決定も可能となることが期待される。
こういった面接法の工夫は,現実の場面でどのように活かされ得るのか。本シンポジウムでは,刑事事件,家事事件,事故調査等の場面で仕事をしておられる専門家をお迎えし,心理学的知見を活かした面接法の利用や面接者に対する研修訓練についてご報告いただく。
話題提供
岩佐嘉彦(大阪弁護士会・弁護士)
「被疑者接見における面接の在り方とトレーニング」
志賀裕子(東京家庭裁判所・家庭裁判所調査官)
「家事事件における子どもの面接の構造化」
澤木伸浩(海上保安庁・刑事課刑事企画指導官)
「正確な情報を得るための海上保安官の訓練(被疑者の記憶が問題となった船舶衝突事件を教訓にして)」
こういった面接法の工夫は,現実の場面でどのように活かされ得るのか。本シンポジウムでは,刑事事件,家事事件,事故調査等の場面で仕事をしておられる専門家をお迎えし,心理学的知見を活かした面接法の利用や面接者に対する研修訓練についてご報告いただく。
話題提供
岩佐嘉彦(大阪弁護士会・弁護士)
「被疑者接見における面接の在り方とトレーニング」
志賀裕子(東京家庭裁判所・家庭裁判所調査官)
「家事事件における子どもの面接の構造化」
澤木伸浩(海上保安庁・刑事課刑事企画指導官)
「正確な情報を得るための海上保安官の訓練(被疑者の記憶が問題となった船舶衝突事件を教訓にして)」
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